不登校・苦登校支援 フリースクール レイパス

ボランティアについて

ボランティア

レイパスは、ボランティアスタッフを必要としています。現在、4名の方が継続して参加してくれています。

ボランティアに頼った経営はアメリカでは当然のものであり、レイパスの目指すところです。

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レイパスのビジョン

 

これからも競争社会は続く。

競争社会の行きつく先は、2つしかない。

1つは「敗北」である。もう1つは、「勝利→勝利→…→燃え尽き」である。

その時、非競争的コミュニティに所属しておくことが、救いとなる。

地域でボランティアをしておくことは、この非競争的コミュニティの最たるものである。

 

 

レイパスは、非競争的コミュニティとして、ボランティアスタッフの居場所となります。普段、勉強でも仕事でも競争している人たちにとって、安心できる居場所であり、子どもたちの成長を楽しむ場所であり続けます。

 

 

レイパスの考え

レイパスは、ボランティアスタッフに

①「レイパスが何をしており、どこに向かっているのか」はっきりと伝える

②責任を与え、自己実現の機会を提供する

③継続学習の機会を与える

 

 

これらを通して、ボランティアスタッフが継続して参加したい場所となります。また、すべての活動において、ボランティアスタッフへの敬意を大切に考えています。

 

 

学校に行きたくない子どもたちへ

我々にとって最大の栄光は、ただの一度も失敗しないということではなく、 倒れるごとに必ず起き上がることである。<ゴールド・スミス(作曲家)>

私(郷原)にも、何度も倒れた経験があります。

中学2年のとき、サッカー部でいじめに合いました。からかわれる程度でも、自尊心は切り裂かれますし、殴られれば痣(あざ)ができます。

顧問の先生には「いじめている彼らも苦しいのだから我慢してくれ」と言われました。

学校の窓からはるか先の地面を見ていると、涙がでてきます。両親が死ぬなと言うからです。

胃はぼろぼろになり、嘔吐が続くため学校に行けなくなりました。


また大学生のときに引きこもったこともあります。
情けない話ですが、きっかけは寝坊です。寝坊したことが恥ずかしくてサークルに行けず、そのまま大学にも行けなくなりました(もちろん、背景にはサークルでの人間関係の悩みがあります)

引きこもっていたといっても暗いものではありません。やりたいこと(サッカー観戦、ゲーム)がやれていて夢のような日々でした。

しかし同時に、現実から逃げているむなしさや焦りを覚えた時期でした。
昼夜逆転で日々がなし崩し的に過ぎていく…


会社に入ってからも、どうしても会社に行けず休んだことがあります。
3日も休むと、どんどん会社に行きづらくなります。明日も休みたい…でも上司に休むって電話したくない…
思い返せば鬱のような状態だったのだと思います。


不登校になったこと、引きこもったことがない人は、「この程度で…」と思うでしょう。
しかし、不登校やひきこもり本人にはもう立ち上がれないほど困難な状況なのです。

しかし、そのどれも私は乗り越えてきました。
それは友だちや両親の助けを借りながらですが、最後は自分の勇気です。

思いきって立ち上がる。
その勇気があなたに昨日までと違う景色を見せてくれます。

レイパスはあなたの勇気を応援します。

好きなこと探究による科学的リテラシ―育成

 

raypass-freeschool.wixsite.com

 

レイパスの学習領域


レイパスでは、好きなこと探究も学習の1つと捉えています。

子どもたちが探究したいものを探究したいだけ、取り組む…
基本的には、それでいいと考えています。

一方で、社会に出てからその学びが役立つとなおよいと考えます。

そこで、ここでは好きなこと探究から身に付く力「科学的リテラシ―」について考えたいと思います。

 

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科学的リテラシ

科学的リテラシ


数ある人の能力の中でも現代社会で最も求められているのが、科学的リテラシ―(科学的なものの見方)かもしれません。

科学的リテラシ―とは、1つ1つの個別事象から、仮説立案・実験を通して原理原則法則を見つけるものの見方です。

原理原則や法則があれば、基本的にそこには再現性がありますので、別の事象にも応用していくことができます。

 

具体例

例えば、あるショップでミルクシェイクがよく売れているとします。

これをただの1つの事象と見れば、「よく売れているラッキー」「たくさん入荷してさらに売り上げを伸ばそう」となります。

しかし、科学的リテラシ―を発揮すると、例えば「ミルクシェイクの売れ方と時間帯に関係がある」という仮説を立てられます。

そして、販売個数を時間帯別に調査(実験)すると、時間帯ごとに2つのピークがあることがわかります。

1つ目のピークは早朝です。2つ目のピークは昼過ぎです。

ここからさらに科学的リテラシ―で仮説を立てます。「時間帯によって、購入する人に違いがある」という仮説を立てます。

そして、実際にどのような人がどのような目的で購入しているか調査します。

すると、早朝は1人の男性、しかも車を運転している人が購入していることがわかります。

彼らは、車で出勤する間のパートナーとしてミルクシェイクを購入していたのです。

朝にしっかりカロリーを摂取でき、しかも粘度が高くドライブ中長持ちするミルクシェイクは出勤に最良のパートナーだったのです。

一方、昼過ぎの購入者は子ども連れのお母さんお父さんです。

その人たちは、買い物につかれた子どもにご褒美としてミルクシェイクを買い与えていました。

ここでさらに観察をすすめると、お母さんお父さんが必ずしもミルクシェイクに満足していないことがわかります。

ミルクシェイクの高い粘度により、子どもたちが飲み干すのに時間がかかり、お母さんお父さんはすこし苛立っています。

これらの科学的な思考により、ミルクシェイク販売をする店では、時間帯によってミルクシェイクの配合を変え、

早朝は粘度の高いミルクシェイクを、昼過ぎには粘度を少し下げたミルクシェイクを販売するのです。

まとめ

このような思考が社会で求められているのはおわかりいただけるかと思います。

レイパスの教育は、自立し、社会貢献していくための教育です。

​ただ単に、先人たちの発見した法則を覚えるのではなく、自分で原理原則や法則をハッケンしていく力を育てます。

​そのためにも、学習のテーマは大人が与えるのではなく子どもたち一人ひとりの好奇心に基づいていることが不可欠です。

 

学校に行きたくない子どもたちへ

 

我々にとって最大の栄光は、ただの一度も失敗しないということではなく、 倒れるごとに必ず起き上がることである。<ゴールド・スミス(作曲家)>

 

私(郷原)にも、何度も倒れた経験があります。

中学2年のとき、サッカー部でいじめに合いました。からかわれる程度でも、自尊心は切り裂かれますし、殴られれば痣(あざ)ができます。

顧問の先生には「いじめている彼らも苦しいのだから我慢してくれ」と言われました。

学校の窓からはるか先の地面を見ていると、涙がでてきます。両親が死ぬなと言うからです。

胃はぼろぼろになり、嘔吐が続くため学校に行けなくなりました。


また大学生のときに引きこもったこともあります。
情けない話ですが、きっかけは寝坊です。寝坊したことが恥ずかしくてサークルに行けず、そのまま大学にも行けなくなりました(もちろん、背景にはサークルでの人間関係の悩みがあります)

引きこもっていたといっても暗いものではありません。やりたいこと(サッカー観戦、ゲーム)がやれていて夢のような日々でした。

しかし同時に、現実から逃げているむなしさや焦りを覚えた時期でした。
昼夜逆転で日々がなし崩し的に過ぎていく…


会社に入ってからも、どうしても会社に行けず休んだことがあります。
3日も休むと、どんどん会社に行きづらくなります。明日も休みたい…でも上司に休むって電話したくない…
思い返せば鬱のような状態だったのだと思います。


不登校になったこと、引きこもったことがない人は、「この程度で…」と思うでしょう。


しかし、不登校やひきこもり本人にはもう立ち上がれないほど困難な状況なのです。

しかし、そのどれも私は乗り越えてきました。
それは友だちや両親の助けを借りながらですが、最後は自分の勇気です。

 

思いきって立ち上がる。


その勇気があなたに昨日までと違う景色を見せてくれます。

 

レイパスはあなたの勇気を応援します。

 

特定非営利活動法人レイパスについて

 

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レイパス

raypass-freeschool.wixsite.com

 

フリースクールレイパスの活動紹介

 

「学校は合わない、でもきちんと勉強はしたい」「自分の興味のあることを自分のペースで学びたい」といった不登校・苦登校の子どもたちの声をうけ、自由に学べる場として開設しました。
教員免許保有者が一人ひとりに学習指導計画を作成。その計画に基づき、塾講師・家庭教師として実績十分のスタッフが、子どもたちの学び方で教えます。もちろん、他の子どもたちとの交流や遊びの時間も大事にしています!

 

・学習領域:学校の勉強、受験勉強、好きなこと探究など、プログラミング・IT・PC操作など、モノガタリ学習(マンガ、映画、小説など)

 

・対象:小学校1年生~18歳程度


※原則、switchやスマホなどを使うゲームはしません

 

NPO法人レイパスの紹介

 

 

レイパスは、教育基本法の趣旨に則り、すべての子どもたちが、人格を磨き、豊かな人生を送るための教育を受けられる社会を実現することを使命としています。
その軸として、大阪府フリースクール「レイパス」を運営し、①安心できる居場所②まっすぐ学べる場③自立・夢につながる学習を子どもたちに提供しています。

 

① 安心できる居場所
レイパスでは、無条件かつ肯定的に子どもたちを受け入れます。性別や年齢、国籍の枠組みを超えて、広く誰もが学べる場です。
最低条件として、からかいや無視、暴力といったいじめ、その他の人権侵害をなくします。そのため、未然防止・対処・再発防止を徹底します。そのうえでレイパスに関わる全ての人が子どもたちを温かく受け入れることで、「私はここにいていいんだ」と子どもたちが安心できる場。これはレイパスの学習の土台にもなります。

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② まっすぐ学べる場
レイパス(RAYPASS)という名前は、私たちの理念を表しています。Realize your potential as it is by sincerityからRAYPASSと名付けました。レイパスは、子どもたちの好奇心がそのまま才能であり、可能性であると考えています。
レイパスでは、①知識・技能②思考力・判断力・表現力③学びに向かう姿勢等を念頭に、一人ひとりに合わせた学習を実施しています。学習範囲は、いわゆる算国理社や英数国社理にとわられず、子ども自身が学びたいことをすべて学習対象としています。一人ひとりが、「好き」「面白い」「もっと知りたい」と感じることをまっすぐ学習します。

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③ 自立・夢につながる学習
このような学習こそが、子どもたちの自立につながります。自分の好奇心で行う学習は、与えられる学習とは次元を異にします。高い集中力で物事に取り組む力は、受験勉強でもその先の仕事でも必要とされます。その意味でレイパスでの学習は、職業能力開発にもつながります。さらに、学習を進める中で、子どもたちは自分の人生のテーマと出会います。子どもたちは進学でも就職でも、自分で目的を決めて主体的に決断します。
一方で、今学びたいことがない子どもたちには、将来の選択肢を広げるために学校の勉強をおすすめしています。やりたいことが見つかったときに、進学や資格取得できるベースの学力があることは優位に働きます。レイパスでは学校と密接に連携し、出席扱いや成績反映で不利を軽減できるように努めています。自分に合った学校への進学、私立の学校への転校、進学校への進学、通信高校への進学、専門学校への進学、大学受験、資格取得、就職、起業など、人生を左右する場面で「勉強できないこと」が夢の妨げにならないように、レイパスは学習を最大限サポートします。

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いじめ防止対策推進法改正について

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いじめ防止対策推進法の改正

郷原行政書士事務所は、発展解消されNPO法人レイパスとして活動しています。

raypass-freeschool.wixsite.com

 

いじめ防止対策推進法の改正がニュースになっています。

 

MBSニュース

いじめ防止法の改正案は「骨抜き」と遺族らが抗議 | MBS 関西のニュース

 

・教育新聞

いじめ防止法の座長試案に 大津市と遺族らが反対を表明 | 教育新聞 電子版

 

いじめ防止対策の現場に携わる者として、なんとか実効性のある法律にしてほしいと願います。

 

大人がいじめ問題にきちんと向き合うためには、法律が必要です。

なぜなら、法治国家において国民の意思(命令)を行政に伝える一番の方法が、法律だからです。

 

しかし、2013年のいじめ防止対策推進法制定以来、この法律は機能不十分と言われています。

 

原因は、

・法律の不備

・学校や教育委員会の理解不足

・教員の忙しさ

など、さまざま言われています。

 

社会問題を解決する際に、よく言われる法則が、話し合いの場には、

「利害関係者(当事者)を3割入れること」です。

 

この当事者が少ないと、当事者に不利になりすぎ、

多すぎると、当事者の勝手になりすぎるそうです。

 

いじめ防止対策推進法の改正にも、フラットな感覚を持つ(学校側にもいじめ被害者側にも偏らない)市民がかかわっていかなければなりません。郷原行政書士事務所でも、政策提言などを行っていけるように組織体制を検討してます。 

郷原行政書士事務所は、いじめ防止対策専門です。学校への要望書作成をご検討の方は、ご一読ください。

 

なお、料金を見直しました。いじめ防止対策事業は、受益者負担(いじめの被害者がお金を払う)を求めづらい分野です。より高品質のいじめ対策を、受益者負担の少ない形で提供できるように模索しています。

勉強に見返りを求めない

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受験マネジメント

 

郷原行政書士事務所は、発展解消されNPO法人レイパスとして活動しています。

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なぜ勉強するのか


もしお子さんに「なんで英語なんかやらなあかんの?」と聞かれたら、なんと答えますか?

・将来英語話せた方が有利だから
・ほとんどの大学で受験科目に英語があるから

などと答えるでしょうか。

もう少し本質的な答えとしては、

・英語を学ぶことを通して、頭を鍛えているんだよ

というような答えも想定されます。

 

この類いの答えはある一つの価値観に支配されています。


それは、英語を勉強すると「得だよ」という考えです。
タイトルと絡めれば、英語を勉強すると「見返りがあるよ」ということになります。

 


しかし、
本来、勉強は得だからやるものではありません。
学びたいから学ぶのです。

そこに、なぜも理由もありません。

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得だからやるという発想は、資本主義社会の根幹を支えています。

しかし、そのような発想しか持てない子供を育てては、その子供の人生は貧しいものになるでしょう。

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例1 恋愛

例えば、恋愛。

この人と付き合えば、お金には困らない。
この人と付き合えば、料理を作ってもらえる。

こういった発想で恋愛しようとする若者が多いと、ニュースで取り上げられていました。


付き合った後でも、見返りを求める発想は見られます。

プレゼントをあげたんだから、相手にも返してほしい。
普段支えてるんだから、たまには旅行に連れて行ってほしい。

 


しかし、
本来、恋愛とは「見返り」を求めてするものではありません。
損とか得とかそういった発想とは、次元を異にします

「ただただ、あの人のことが好きだから、あの人のために○○してしまう」
そういったものでしょう。

 

そして、「相手のために何かをする」その行為にこそ、その人の人生の豊かさがあります。
決して見返りに豊かさがあるのではありません。

 

通じる発想が、星の王子さまにある

「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ」というものでしょう。

officegouhara.hatenablog.com

 

 

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例2 仕事

社会に出てからもそうです。

これだけ仕事を頑張ったんだから、ボーナスをほしい。
お客様のために最高のサービスをしたんだから、相応の対価を求める。

くり返しますが、資本主義社会を支える思想としては、妥当です。
しかし、そのレベルにとどまっていては、豊かな人生とはいえません。

 

ヘレン・ケラーの家庭教師、サリヴァン先生はこう言っています。
「Education is to give and give.」

 

見返りなど求めない、ひたむきな努力を信じる力。
それを、子どもの時から育んでいく必要があります。

 

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大切な文章と出会う

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郷原行政書士事務所は、発展解消されNPO法人レイパスとして活動しています。

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受験マネジメント

 

関西地区の中学受験がおおよそ終了しました。

受験生の皆さんならびに保護者の皆さま、本当にお疲れ様でした。

 

私としましても、ありがたいことに本当にたくさんの仕事を頂きました。そして、4人全員から第一志望(又は第一志望以上)合格という、最高のプレゼントを頂きました。

 

ここからが郷原行政書士事務所の特徴です。

 

志望校合格のための勉強にとどまらず、人として大切なことを何か伝えたい。それこそが、教育だと思っているのです。

教え子たちには、単に勉強ができる人になるのではなく、「立派な人」に、平たく言えば「かっこいい大人」になって欲しいのです。

 

そこで、継続頂ける家庭では、何らかの形で国語の教育をさせて頂いています。

 

その中で獲得してほしいのは、自分にとって大切な文章との付き合い方です。

人生の指針となったり、判断の拠り所となったり、胸が熱くなるような文章と、出会い・味わい・大切にすることです。

 

私の例ですが、1つ紹介させてください。

サン=テグジュペリの『星の王子さま』から引用します。

ご存知の方も多いでしょう。

王子さまが、キツネから真理を教えてもらう場面です。

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キツネが言った。

「じゃあ秘密を教えるよ。とても簡単なことだ。ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない」

 

「いちばんたいせつなことは、目に見えない」忘れないでいるために、王子さまはくり返した。

 

「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ」

 

「ぼくが、バラのために費やした時間…」忘れないでいるために、王子さまはくり返した。

 

「人間たちはこうした真理を忘れてしまった」

 

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 王子さまは、バラとけんかをして自分の星から出てきてしまいました。

その旅で地球に来たときに、他のバラとは違って、あのバラだけが美しく見えることに気づきます。

「ぼくが水をやったのはあのバラだもの。ガラスのおおいをかけてやったのもあのバラだもの…」

 

このあたりの王子さまの気づきは、私の気づきにも重なります。

私にとって、この文章は人生の指針です。

何度も何度も読み返しています。

 

例えば、今の自分の仕事が誇り高いものであるのは、その仕事(クライアント・お客様)のために、汗を流して誠心誠意努力したからだと読むこともできます。

 

 

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このような体験を、若いうちに経験して欲しいのです。

 

そのためには、立ち止まってじっくり味わう読み方が必要です。

これは、大人が教えてあげなければなかなか獲得できません。

(子どもは、先が気になってどんどん読み進めてしまいます。)

 

なにを甘いことを言っているのだと言われそうです。

しかし、受験に合格するという結果は出す。

結果は出したそのうえで、人格を磨くヒントを与えようとしているのです。

 

子どもも大変でしょうが、これは今後の人生にとってかけがえのないものになると確信しています。

 

素材は、文学にこだわらなくてもいいと思っています。

好きなJ-POPの歌詞を素材にしてもいいかも知れません。

大切なのは、自分の心に響く文書を、味わい大切にすることです。

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私たちはネアンデルタール人になっていないか

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郷原行政書士事務所は、発展解消されNPO法人レイパスとして活動しています。
 
ネアンデルタール人ホモサピエンスの違いについて、近年新しい研究結果が出ています。
 
以前は、ネアンデルタール人は肉体ではホモサピエンスより優れていたものの、知性が劣っていたため、ホモサピエンスが生存競争に勝ったとされていました。
 
しかし研究が進み、知性の面では差はほとんどなかったとされています。
例えば、脳の容積ではネアンデルタールが1600cc程度であったのに対し、ホモサピエンスは1450cc程度であるとされています。
狩りに使う道具も、大差ないものをつくっていたことがわかってきました。
 
そこから、滅亡と繁栄を分けたものがどこにあったのか新しい仮説が生まれています。
それは、社会性と言われています。
ホモサピエンスの方がネアンデルタール人よりも、より大きな集団を形成していたということが、遺跡の発掘調査などから、明らかになってきました。
 
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ここで終わる番組やサイトが多いのですが、もう少し突っ込んだ議論があります。
 

なぜ、より大きな集団を形成できたのかという点についてです。

 
そして、その要因は、脳の前頭前野の発達にあると見られています。
 
(参考)勉強とランニング~前頭前野関連~
 
この前頭前野の発達により生じた違いは、例えば、ネアンデルタール人は一生懸命に肉を求める一方で、ホモサピエンスは、一生懸命ビーズを作っているといった部分に現れます。
つまり、ネアンデルタール人『実』を求めるのに対して、ホモサピエンス『虚』を求めることができるということです。今すぐ役に立つわけではない、目の前にないものを求めることができたということです。
 
それは、『神』、『貨幣』、『法律』そして『国家』へと繋がります。『自然法則』『社会法則』、現代でいえば『デジタル』なども、『虚』の発想によります。つまり、このような実在しないものを観念し得たということです。
 
そのため、より大きな集団を形成し、社会性の動物として生存競争に勝ち、今日の繁栄を手にしているのです。
 
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ところで、私たちは『今』の『自分』の『実利』といった、目に見えるものだけを追い求めてはいないでしょうか?

つまり、ネアンデルタール人にはなっていないでしょうか?

 
お子さんは、「算国理社、なんの役に立つねん。ほとんど使わんやん」とか「受験にでんとこは無駄やから、やらん」とは言っていませんか?
近年、AIの可能性と脅威が取りざたされますが、我々ホモサピエンスには、『虚』の力があります。そして、『虚』の思考を鍛える方法が、学問です。
 
 
 

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