不登校・苦登校支援 フリースクール レイパス

Reason レイパス設立の経緯・背景

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① 代表郷原の経験

私(郷原)は、中学2年の時、学校でいじめに遭いました。今思い返せば、ささいなからかい程度のものです。それでも中学生の私には厳しいものでした。相談した先生からは、「郷原だけが苦しんでいるわけではない、いじめている彼らにも苦しい思いがある。だから我慢しなさい」と言われました。いじめられることは、情けなく恥ずかしいことだと思っていたため、親に相談することはできませんでした。

また、中高6年間、学校の教室という場に居心地の悪さを感じていました。友だちの輪から外されないように発言に気を使ったり、こまめに連絡を取りあわなければない毎日…。発言力のある陽キャラとそうでない陰キャラに分類され、クラスの中心的人物の機嫌を取りながら生活するクラスメイト達…。さらに、学習の内容・ペースはすべて学校に決められていた…。今振り返ると、二度と戻りたくない不自由な日々でした。

また、私は行政書士として、いじめ防止や不登校支援に関わってきました。多くの場合、いじめや不登校の問題では本人と同等かそれ以上にお母さんが心を痛めています。その思いを法的根拠とともに文書にして学校へ改善要求しますが、私が関わった学校では誠実な対応を得られませんでした。「まぁ穏便に…」と要求をかわして時間稼ぎをし、口裏を合わせたかのように「そのような記録は残っていません」と白を切られます。もちろん、すべての学校に問題があるわけではありません。むしろ、レイパスの周りには、子どもたちのために一生懸命働いている学校・先生がたくさんいらっしゃいます。

しかし私としては、行政書士としての活動に限界を感じ、なすべきことは、学校を良くすることではなく、社会教育の場を整えることだと考えました。そして、フリースクールの開校を決意しました。※社会教育:家庭・学校以外の場での教育

 

② 不登校・苦登校について

現在、日本には18万人をこえる不登校の子どもがいるとされています(参考:小学1年~中学3年の人口が約900万人)。大阪府だけでも1万人を超える子どもたちが学校にいけていません。そしてこの数は、高度経済成長期から一貫して上昇しており、今後も増加していくことが推測されます。もはや、不登校は誰の身にも起こりうることで、特殊な事象ではないのです。

この事態に対応すべく、法整備も着実に進んできています。2016年に成立した教育機会確保法(義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律)では、学校復帰だけが目標ではないこと及び学校以外の教育の場も重要であることが確認されました。また、教育機会確保法の趣旨を受け、文部科学省が新たな通達を出しました。その結果、不登校の児童生徒がフリースクールに通学した場合、もともといた学校(原籍校)において出席扱い・卒業を認められやすくなりました(校長の裁量)。今後も、既存の学校教育以外の社会教育(オルタナティブ教育)の重要性は増していきます。

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文部科学省令和元年調査

さらに、近年問題となっているのが、“苦登校”です。学校にいくのは苦しい・嫌だ、でも学校を休みづらく登校している…そんな子どもたちの様子を表す言葉です。日本財団の調査によると、苦登校の数は不登校の3倍にのぼります。つまり、約50万人の子どもが苦登校の状況にあるということです。