不登校・苦登校支援 フリースクール レイパス

好きなこと探究による科学的リテラシ―育成

 

raypass-freeschool.wixsite.com

 

レイパスの学習領域


レイパスでは、好きなこと探究も学習の1つと捉えています。

子どもたちが探究したいものを探究したいだけ、取り組む…
基本的には、それでいいと考えています。

一方で、社会に出てからその学びが役立つとなおよいと考えます。

そこで、ここでは好きなこと探究から身に付く力「科学的リテラシ―」について考えたいと思います。

 

f:id:office-gouhara:20201211144932j:plain

科学的リテラシ

科学的リテラシ


数ある人の能力の中でも現代社会で最も求められているのが、科学的リテラシ―(科学的なものの見方)かもしれません。

科学的リテラシ―とは、1つ1つの個別事象から、仮説立案・実験を通して原理原則法則を見つけるものの見方です。

原理原則や法則があれば、基本的にそこには再現性がありますので、別の事象にも応用していくことができます。

 

具体例

例えば、あるショップでミルクシェイクがよく売れているとします。

これをただの1つの事象と見れば、「よく売れているラッキー」「たくさん入荷してさらに売り上げを伸ばそう」となります。

しかし、科学的リテラシ―を発揮すると、例えば「ミルクシェイクの売れ方と時間帯に関係がある」という仮説を立てられます。

そして、販売個数を時間帯別に調査(実験)すると、時間帯ごとに2つのピークがあることがわかります。

1つ目のピークは早朝です。2つ目のピークは昼過ぎです。

ここからさらに科学的リテラシ―で仮説を立てます。「時間帯によって、購入する人に違いがある」という仮説を立てます。

そして、実際にどのような人がどのような目的で購入しているか調査します。

すると、早朝は1人の男性、しかも車を運転している人が購入していることがわかります。

彼らは、車で出勤する間のパートナーとしてミルクシェイクを購入していたのです。

朝にしっかりカロリーを摂取でき、しかも粘度が高くドライブ中長持ちするミルクシェイクは出勤に最良のパートナーだったのです。

一方、昼過ぎの購入者は子ども連れのお母さんお父さんです。

その人たちは、買い物につかれた子どもにご褒美としてミルクシェイクを買い与えていました。

ここでさらに観察をすすめると、お母さんお父さんが必ずしもミルクシェイクに満足していないことがわかります。

ミルクシェイクの高い粘度により、子どもたちが飲み干すのに時間がかかり、お母さんお父さんはすこし苛立っています。

これらの科学的な思考により、ミルクシェイク販売をする店では、時間帯によってミルクシェイクの配合を変え、

早朝は粘度の高いミルクシェイクを、昼過ぎには粘度を少し下げたミルクシェイクを販売するのです。

まとめ

このような思考が社会で求められているのはおわかりいただけるかと思います。

レイパスの教育は、自立し、社会貢献していくための教育です。

​ただ単に、先人たちの発見した法則を覚えるのではなく、自分で原理原則や法則をハッケンしていく力を育てます。

​そのためにも、学習のテーマは大人が与えるのではなく子どもたち一人ひとりの好奇心に基づいていることが不可欠です。

 

学校に行きたくない子どもたちへ

 

我々にとって最大の栄光は、ただの一度も失敗しないということではなく、 倒れるごとに必ず起き上がることである。<ゴールド・スミス(作曲家)>

 

私(郷原)にも、何度も倒れた経験があります。

中学2年のとき、サッカー部でいじめに合いました。からかわれる程度でも、自尊心は切り裂かれますし、殴られれば痣(あざ)ができます。

顧問の先生には「いじめている彼らも苦しいのだから我慢してくれ」と言われました。

学校の窓からはるか先の地面を見ていると、涙がでてきます。両親が死ぬなと言うからです。

胃はぼろぼろになり、嘔吐が続くため学校に行けなくなりました。


また大学生のときに引きこもったこともあります。
情けない話ですが、きっかけは寝坊です。寝坊したことが恥ずかしくてサークルに行けず、そのまま大学にも行けなくなりました(もちろん、背景にはサークルでの人間関係の悩みがあります)

引きこもっていたといっても暗いものではありません。やりたいこと(サッカー観戦、ゲーム)がやれていて夢のような日々でした。

しかし同時に、現実から逃げているむなしさや焦りを覚えた時期でした。
昼夜逆転で日々がなし崩し的に過ぎていく…


会社に入ってからも、どうしても会社に行けず休んだことがあります。
3日も休むと、どんどん会社に行きづらくなります。明日も休みたい…でも上司に休むって電話したくない…
思い返せば鬱のような状態だったのだと思います。


不登校になったこと、引きこもったことがない人は、「この程度で…」と思うでしょう。


しかし、不登校やひきこもり本人にはもう立ち上がれないほど困難な状況なのです。

しかし、そのどれも私は乗り越えてきました。
それは友だちや両親の助けを借りながらですが、最後は自分の勇気です。

 

思いきって立ち上がる。


その勇気があなたに昨日までと違う景色を見せてくれます。

 

レイパスはあなたの勇気を応援します。