私たちはネアンデルタール人になっていないか
しかし研究が進み、 知性の面では差はほとんどなかったとされています。
狩りに使う道具も、 大差ないものをつくっていたことがわかってきました。
そこから、 滅亡と繁栄を分けたものがどこにあったのか新しい仮説が生まれて います。
それは、社会性と言われています。
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ここで終わる番組やサイトが多いのですが、 もう少し突っ込んだ議論があります。
なぜ、より大きな集団を形成できたのかという点についてです。
そして、その要因は、脳の前頭前野の発達にあると見られています。
(参考)勉強とランニング~前頭前野関連~
それは、『神』、『貨幣』、『法律』そして『国家』 へと繋がります。『自然法則』『社会法則』、現代でいえば『デジタル』なども、『虚』の発想によります。つまり、このような実在しないものを観念し得たということです。
そのため、より大きな集団を形成し、 社会性の動物として生存競争に勝ち、 今日の繁栄を手にしているのです。
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ところで、私たちは『今』の『自分』の『実利』といった、 目に見えるものだけを追い求めてはいないでしょうか?
つまり、ネアンデルタール人にはなっていないでしょうか?
お子さんは、「算国理社、なんの役に立つねん。 ほとんど使わんやん」とか「受験にでんとこは無駄やから、やらん」とは言っていませんか?
近年、AIの可能性と脅威が取りざたされますが、我々ホモサピエンスには、『虚』の力があります。そして、『虚』の思考を鍛える方法が、学問です。