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サブジェクトポートフォリオマネジメント

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郷原行政書士事務所は、発展解消されNPO法人レイパスとして活動しています。

 

受験マネジメント
サブジェクトポートフォリオマネジメント(SPM)

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効果:合格のために、今やるべきこと・やってはいけないことが見える

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塾に言われるまま、本人の思うままに勉強していると

 

この夏は、得意科目を伸ばして一気に合格圏へ!
時間のある夏こそ、苦手科目を克服しよう!

…って、結局全部?

 

算数は楽しいからやるけど、
社会は暗記科目でおもんないから、嫌や!


ほんとうによくある話です。
そこで、プロ若しくは親御さんによる受験マネジメントが大切になります

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サブジェクトポートフォリオマネジメント(SPM)とは

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現在の実力(対合格水準)を横軸にとり、合格戦略上の必要度を縦軸にとり、
4つのグループを作ります。
・若手:必要度が高いが、現在の実力が不十分
・エース:必要度が高く、現在の実力は十分
・ベテラン:必要度は低いが、現在の実力は十分
・控え:現在の実力は不十分だが、必要度も低い

 

そして、自分の現状をこの図の中に書き込みます。

例えば、科目について具体例を書き込みます。


算数・理科で稼いで、国語は最低限の得点で合格する戦略の子で例示すると、

算数:必要度が高いが、現在の実力が不十分
理科:必要度が高く、現在の実力は十分
国語:現在の実力は不十分だが、必要度も低い
とした場合、サブジェクトポートフォリオマネジメントは、

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のようになります。

また、同じような分析が、

分野(例えば、生物・地学・物理・化学)や、

単元(例えば、動物・植物・人体)についても行えます。

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では実際にどう分析し、どう活かすか

一言でいうと、
「ベテラン」にかける資源を、「エース」や「若手」に回す
です。

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ここでいう資源とは、リソースのことで、
本人のエネルギー、時間、親、教材、塾、家庭教師、お金、など
受験に必要な要素をいいます。

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例えば、

社会が得意で好きな子。
しかし、入試での配点は、算数150国語150理科50社会50。
こう考えると、社会はベテランに位置します。
そして、算数があと一歩必要だ(若手とエースの間)。
ほっておくと、社会が楽しいので、社会の宿題が優先され、他の科目が後回しに。

そこで、マネジメントが必要になります。
社会にかける時間を減らし、その分算数に回します。そして算数をエースに育てるのです。

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単元でも例を挙げておきます。

例えば、理科で「太陽と月・天体」が得意、好き。
しかし、志望校では月が過去に1度出ただけ。
今年も出題可能性は低いと言われている(ベテランに位置)。
一方で、「植物」は毎年出題がある。
残念ながら、「植物」は苦手分野だ(若手)

そこで、「太陽と月・天体」は直前メンテナンスに回し、「植物」に資源を回すというマネジメントが必要に。

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各グループの考え方は、

・ベテラン
実力十分。
好きな科目(単元)であることが多いので、ここに時間をかけてしまいがち。
ここにかける資源(特に時間)は必要最低限とする。
そして余った資源を、若手やエースに振り分ける。
ただし、直前メンテナンスは抜かりなく。このグループは本番の安定、心の支えになります。

・エース
入試の合否を左右する。
好きな科目(単元)であることが多い。
今までのように力をかけて、順調に育てていく。
本番では、稼ぎ頭。

・若手
合否決定科目(単元)であり、
それ以上にその学校を受験するか否かを左右するような科目(単元)。
本番までに、最も資源をかけて育てる。
しかし、苦手科目の可能性があるため、意図的に得意科目(単元)に変えていくメソッドが必要。
詳述は後日とするが、モチベーションを高く保ち続けるため、小さなできたを積み重ねることが肝要。

・控え
必要度も実力も低い。もし、受験科目から外せるならそれも検討する。
必須科目であれば、合格最低点を目指す。
そのための戦術が必要(ここでもっともマネジメントが活きる)

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受験生本人はもちろん、親御さんも、
おおよそのイメージは持っていると思います。

理科にもっと時間かけないとなぁ…
歴史をやらないと…

それ見える化することが大切です。
見える化すると、意識にはっきり上ります。
意識が変われば、行動を変えられます。

そこにプロの指導が必要であれば、
受験マネジメントの郷原行政書士事務所にお問い合わせください。

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最後に
お気づきの方もいらっしゃるでしょう。
このサブジェクトポートフォリオマネジメントは、
ボストンコンサルティンググループ(BCG)のプロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)の応用です。

受験でよい結果を手にするためには、がむしゃらな努力に加えて、
全体をコントロールするマネジメントが必須です。

人類史において最もマネジメントが研究され、そして実践されたのが、おそらく戦争です。
そして、それが現代社会では企業活動・競争に応用され、さらに進化しています。

受験勉強は決して戦ではありません。
もっと崇高です。
もっと誇り高いものです。
そして、もっと楽しいものです。
ただし、戦や競争のマネジメントから学ぶべき方法論があります。

そして、サブジェクトポートフォリオマネジメントは、
企業競争の専門グループ、BCGのメソッド(PPM)を私が受験勉強に応用したものです。

是非参考にして、合格のために今どこに力をかけるべきか分析し、
限られた時間・労力を有効活用してください。


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本日さりげなく出てきた合格戦略。
これがなければ、マネジメントのしようがありません。
逆に、合格戦略があれば、塾の宿題・復習に追われて目標を・自分を見失うことも少なくなります。

次回は、合格戦略(受験戦略)について書きます。

長文にお付き合いいただきありがとうございます。


受験マネジメントの郷原行政書士事務所

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