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成績上昇曲線と頭の中の勉強マップ

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郷原行政書士事務所は、発展解消されNPO法人レイパスとして活動しています。

 

受験マネジメント
成績上昇曲線と頭の中の勉強マップ

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効果:復習テストでは点が取れるのに、模試で点が伸びない原因と対策が分かる

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成績上昇曲線とは

結論からお伝えしますと、努力に対して成績上昇は遅れてやってくるということです。
成績が上昇するのには時間がかかります。

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グラフを見て頂くとわかるように、
①の部分では、努力(時間)の割に、成績が上昇しません。
しかし、ここであきらめずに勉強を続けると、一気に伸びる時期が来ます(②)。
そして、上昇した成績を直前期にメンテナンスする(③)という流れになれば、合格に近づきます。

このような現象を閾値越えと言います。(②が閾値です。)
ある地点に達すると一気に成果が目に見えるのです。

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では、なぜこのようなことになるのでしょうか?

それは、頭の中に勉強マップ(簡易イメージ下記)が完成するのに時間がかかり、
一方で、勉強マップが完成すれば、成績が安定するからです。

ここで大切なことは、
①頭の中に勉強マップができるように勉強すること
それまで結果がでなくても辛抱すること
です。

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頭の中の勉強マップ

余談ですが、学問(勉強)の祖(父)と言えば、アリストテレスの名前が挙がると思います。
それは、彼がそれまでのギリシア哲学・科学を整理・分類・体系化したからです。
そのため、プラトンのような独創性のある人からすると、ただ整理しただけの人に映ります。

しかし、この整理・分類・体系化こそが、学問の大本です。
そして、大学の学部レベルまでの勉強(学問)とは、この整理・分類・体系化のことを言います。

即ち、私たち合格を目指す者が行わなければならないことは、
①人類の先輩方が築き上げた学問を知り、
②知ったことを自分の頭の中に、整理・分類・体系化する
ことになります。

このように頭の中に、勉強マップができれば、
入学試験において、どんな問題が出てこようとも、
自分の中の必要な知識を、自由に引き出し解答することができます。

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もう少し具体的にお話しします。

例えば、中学受験において多いのが、算数国語理科社会の中から2~4科の受験となります。
(最近は英語を選択できる学校も増えています。)

算数国語理科社会のマップを一部表示すると以下のようなイメージです。

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それぞれの中に分類があり、その中にさらに分類があるという
いわゆる自己相似(フラクタル)のような形になります。

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算数を例にもう少し踏み込みます

例えば、塾で仕事算を習った。
しっかり復習したので、次の塾で行われた復習テストで満点を取った。
続いて、塾でニュートン算を習った。
こちらは少し複雑だったが、家庭教師の先生としっかり勉強したところ、復習テストで満点を取れた。

そしてその1か月後の模試。警戒していたニュートン算が出た。
鉛筆は動く。しかし解けない。次第に自分でも何をしているのかわからなくなってしまった。

配られた解答を見てみると、すごく簡単に解けそうに見える。もったいないことをした。次はできる…

 

しかし、ことはそれほど甘いものではありません。
実は、その問題は仕事算で解く問題だったのです。

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この区別が、制限時間のある試験の中で的確に行えるかどうかは、
勉強マップが頭の中にできているかどうかの差です。

もし算数の仕事算とニュートン算の関係が分かっていて、
分水嶺(ここで違いが生まれるというポイント、境目)まで把握できていれば、
①模試でどちらの解き方で攻めるか見当がつきます。
②また、もしニュートン算で攻めてうまくいかなかった場合に、仕事算を試そうと思うことができます。

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区別しなければならないのは、
勉強において、
1問解けたことと頭の中に勉強マップができたことは、
同じ1問が解けたとしても、雲泥の差があるということです。

そして、
復習テストや、範囲が限定されている試験ではある程度の成績が取れるのに、
実力の模試では点が思うように取れないとしたら、
それは勉強マップがまだできていない可能性が高いです。

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それでは、どうすれば勉強マップができるのか。

効果的な学習方法は、
目次勉強法です。

司法試験(今でも日本最難関の試験)でもこの方法が推奨されています。

そのやり方は、
テキストの目次をコピーして、勉強の際常に机の横に置いておきます。
②そして、ことあるごとに目次を見ます

これだけです。これだけで、人の頭は勝手に頭の中にマップを作ります。

さらに確実にしたければ、寝る前に
③自分が持っている目次をさーっとみる
ことをお勧めします。

注意点としては、目次の細かいテキストを選ぶことです。
そして、見る時に樹形図(体系化)を意識することです。

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実践するのは、難しいです。
しかし、その効果は大きいです。

実践のお手伝いをすることはできます。

長文にお付き合いいただきありがとうございます。

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