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なぜ結末(結果)は大事なのか?

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なぜ結末(いわゆる結果)は大事なのか?

前回、結果とは何かと思考し、
結果が大事だ!と言われる場面において、
因果関係に着目した“結果”ではなく、
段階に着目した“結末”が求められているのではないかと仮の結論を出しました。

では、なぜ結末が大事だ、結果を出せと言われるのか。
今回の問いは、
なぜ結末(いわゆる結果)は大事なのか?です。


本筋からそれますが、
思考において、そもそも…と考えることは有益であることが多いです。

前提を疑う思考法です。
そもそも結末は大事なのか?

例えば、会社の売上。
売上なんて下がったっていいのではないか…

1つの着眼点として興味をそそられます。
しかし、この問いはペンディング(保留)しておきます。
現実社会で実際に結末が大事とされる(言われる)具体例がたくさん挙がるため、
まずはその具体例から考えていきたいと思います。

 

・具体例から考える

 

それでは、結末が大事だ!とされる具体例を考えます。

例えば、
(会社やお店で)売上を上げろ!
(サッカーの試合で)勝て!
という場面が浮かびます。

前回の思考を踏まえて、結末と過程の対応関係を整理しておきます。

売上で考えますと、
売上=結末
日々の仕事=過程
としてよいと思います。

サッカーで考えますと、
勝敗=結末
日々の練習・試合内容=過程
とできそうです。

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サッカーの方から考えます。
サッカーで結果が大事だ!と言われるときに求められるのは、結末としての勝利です。

 

卑近な例と思われるかもしれませんが、
サッカー漫画『ホイッスル』このようなシーンがあります。

ボールをけってるだけで幸せなのに
どうして勝ちたいんだろうね?

と主人公(風祭将)が思考する場面があります。
そこで風祭は次のように独白します。

それぞれいろんな熱(きもち)をボールに託して試合をする
負けたらそこで途絶える
勝てば先につながる熱(きもち)

負けるとそこで途絶えるのですね。
勝ち続けることで今のチームで戦い続けることができる。

同じようなことが会社やお店の場合でも言えそうです。
便宜上、複雑なビジネスシーンを簡略化して考えます。
即ち、売上を上げ続けなければ、会社・お店(=組織)は縮小し、いずれは潰れます。

 

・途絶えるもの、続くもの

 

ここで対になっているのが、
負ける・売上が下がる‐跡絶える
勝つ・売上が上がる‐続く

というストーリー(前後関係、つながり)です。

 

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少しこの対概念でとどまり、定義を確認しておきます。

跡絶える

続いているものが尽きる

 

続く

一つの物・事がきれずにつながる

続くというワードからの連想で、永遠というキーワードを考えてみます。

永遠

無限に近い遠い未来まで時間的持続の際限のないこと

意味から考えても、続くことと永遠とは関連がありそうです。
永遠に続くという言い方がありますが、
意味から考えると、永遠という言葉の中に続くというニュアンスは含まれていそうです。
続いて、続いて、…その先に永遠がある(永遠になる?)という感覚でしょうか。
それとも、続いて、続いて、続いて、(そのあり様即ち永遠)かも知れません。

 

・まとめ


ここで、今までの思考から、言葉をつぎ足しながら、まとめます。
人が「結論が大事だ」というのは、
結末としての勝ち・売上増加によってチーム・組織が継続すること、
つまり未来へ続いていくことを求めているのであって、
それはその先の永遠への憧れである。

 

・結末がどちらでもいいとしたら? 

 

次は少し視点を変えます。
仮に、結末はどちらでもよいとしたらどうなるのでしょうか。
例えば、
売上は上がっても下がってもいいよという会社
勝っても負けてもいいよというサッカーの試合

 

分かりやすいのでサッカーの例から考えます。
まず、このような試合…見ている側は、面白くなさそうです。
どちらのチームも勝つことにこだわって、必死に競い合うからこそ見ている者に興奮を感動を与えられるのだと思います。


そのルーツは、ローマ時代のコロッセオに求められるかもしれません。
決闘においては、勝者のみが生きることを許される。
その極限の状況が、面白いのです(現代人の感覚からすれば、未開・野蛮な印象があるかも知れません)。

また、勝つことにこだわり必死にやることは、試合の当事者にとっても面白いのかもしれません。
困難に挑戦し、それを乗り越えていくことに人は喜びを感じるようプログラムさせているのでしょう。


続いて、会社の例を考えます。
売上は上がっても下がってもいいよと言われた場合、
おそらくは社員(従業員)のモチベーションは上がらず、売上も下がるでしょう。

そこには、仕事をして結果(結末)を出すという喜びもなさそうです。
近年、ブラック企業社畜、ライフワークバランス、働き方改革といった言葉が声高に叫ばれますが、
本来、人は結果(結末)にこだわり、必死に仕事をすることに喜びを見出す生き物です。


以上2つの例を見てきました。


ここで結末そのものと、結末にこだわることを区別したいと思います。

結末そのものとは、
サッカーでいうと、勝敗です。
会社でいうと、売上の増減です。

そして、結末にこだわることとは、
サッカーでいうと、勝ちを目指して必死に戦うことです。
会社でいうと、売上アップを目指して必死に働くことです。

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先月サッカーワールドカップロシア大会が閉幕しました。
日本代表は、決勝トーナメント1回戦でベルギーに敗れ、悲願のベスト8には届きませんでした。

しかし、その戦い様に世界中から称賛の声が上がりました。
結果そのものは負けです。
それでも、結果にこだわったそのあり様が、人の心を動かすのです。


そのような例は枚挙にいとまがありません。
幕末、長岡藩の家老として戊辰戦争北越戦争を戦った河合継之助。

河合継之助が主人公の小説『峠』について、
きれいにまとめられていますので、詳細はこちらのブログをご覧ください。
http://www.yama-mikasa.com/entry/2017/08/16/%E5%85%AB%E6%9C%88%E5%8D%81%E5%85%AD%E6%97%A5%E5%8D%88%E5%BE%8C%E5%85%AB%E6%99%82%E3%80%81%E6%AD%BB%E5%8E%BB_

戦争は勝たなければなりません。
河合継之助は敗者です。結末そのものは、敗北。
それも城下を火の渦に巻き込んだ罪人という評価すら下されています。

それでも、そのあり様には心を動かされます。私は涙が止まりません。
結果(結末)そのものではない。

 

これ以上は、道がない。むろん、全藩降伏という道はある。しかしながら、わが長岡藩はそれを望まぬ。
瓦全は、意気ある男子の恥ずるところ。よろしく公論を百年の後に俟って玉砕せんのみ

ちょうど150年後の今を生きる私たちは、河合継之助を、長岡藩士をどう思うのでしょうか。


身は一代、名は万代という言葉があります。
例え、敗れて死のうとも、そのあり様が、名誉が後世に残るのでしょう。

ここで前述のキーワード、永遠が浮かびます。

 

ある時点での結末そのものではなく、
結末にこだわるその姿勢・あり様が人の心を動かせば、
その名は永遠を生きるのだと。

ここまでくると、勝敗や売上の増減など、どちらでもいいと本当に思えてきます。

 

さて、問いに対して一旦の結論をします。
なぜ結末が大事なのか?

 

ここでの答えは、

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から、としておきます。

 


次回は、因果関係について思考します。

なぜを問うこと。
それは原因と結果を考えることです。

Bという問題が起こった。
なぜその問題が起こったか考えて、再発を防ぐ。
よく見かけるシーンです。
この時に考えているのが原因です。

なぜ原因を考えるのか
原因とは何か
原因と結果の間にある因果関係の正体を思考します。

 

長文にお付き合い下さりありがとうございます。

 

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